TensorFlowは有名な機械学習用の数値計算ライブラリです。TensorFlowは非常に高度で、様々なモデルを作成することができます。しかし、TensorFlowは高度なことができる一方で、初心者には使いずらい一面もあります。
そこでTensorFlowのラッパーの一つにKerasというものがあり、TensorFlowと比べると簡単にプログラミングを行うことができます。
今回はWindows版Anacondaを利用したKerasのインストールを行いました。
Keras
KerasはTensorFlowをバックエンドとして動く、機械学習用の数値計算ライブラリです。
Kerasは開発のリードタイムを短くし、素早く結果を出すために開発されたライブラリです。
Kerasを利用するメリットとして次のことが挙げられます。
- モデルを作成することが簡単
- 記述するコードが短くすむ
TensorFlowでは多層パーセプトロンの一つの層を作成するだけでも2~3行のコードを記述する必要がありましたが、Kerasでは1つの層を1行ほどで作成することができます。
一方でKerasがTensorFlowと比較して劣っていることとして次のことがあります。
- モデルの表現力が弱い
そのため機械学習のプロの方々にはTensorFlow並みの表現力が必要なのかもしれませんが、私のような初心者にはKerasを利用するほうがメリットがあると思います。
インストール
インストール環境
種類 | Version |
OS | Windows 10 64bit |
Anaconda | Anaconda 5.2.0 |
Tensor Flow | TensorFlow 1.8.0 |
Keras | Keras 2.2.2 |
インストール方法
KerasはバックエンドでTensorFlow等を必要としますので、Kerasをインストールする前にTensorFlow等をインストールしてください。
TensorFlowのインストールは下記の記事を参考にしてください。
Kerasのインストール方法はpipで次のコマンドを実行するだけで完了します。
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pip install keras |
まとめ
- KerasはTensorFlowのラッパーの一つである。
- KerasはTensorFlowと比べコードが短く記述も簡単なため、初心者にも扱いやすい
- Kerasをインストールする際は先にバックエンドとなるTensorFlowをインストールする
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